喉の病気

のどの病気

急性咽頭炎・喉頭炎

急性咽頭炎・喉頭炎

喉の病気で、圧倒的に多いのは、急性の咽頭炎・喉頭炎です。一般的に「喉の風邪」といわれる病気です。咽頭は口腔や鼻腔の奥に、喉頭はそのさらに奥の、喉ぼとけの周りにあります。この粘膜に炎症が起きる病気で、発熱や喉の痛み(咳)などの症状がおこることが多いです。安静及び、飲酒、喫煙を控えることが大切です。

喉の痛みがあり、咳が出るといった際は、医師の診察を受けましょう。

扁桃炎

扁桃炎

扁桃腺は、喉の奥の「口蓋垂(こうがいすい)」の両脇にあります。

外部から入ってくる細菌やウイルスからの感染を防ぐ役目がありますが、小学校に入る頃には、もうその機能はほとんど無くなっていると言われています。この部分が細菌やウイルスに感染すると扁桃炎になります。喉の痛みや違和感、発熱、身体の倦怠感といった症状を起こします。高熱が出ることも珍しくありません。治療は、抗生物質解熱鎮痛剤などを病状に合わせて投与します。

アデノイド

アデノイドは咽頭扁桃ともよばれ、口蓋垂の裏側、鼻の突きあたりにあります。鼻や喉からの細菌、ウイルスを防ぐ役割を持っていますが、乳幼児期から次第に大きくなり、3~5歳くらいで最大になります。その後は次第に小さくなり、思春期にはほとんどなくなります。

アデノイドが大きいと、中耳炎、鼻づまりやいびきなどの睡眠障害など、全身に影響を及ぼすこともあります。そのため、場合によっては切除手術をおこないます。

声帯結節

喉の奥、喉頭に声帯があり、その声帯の両側に、コブのようなものができるのが声帯結節です。大きな声を出す人や、よく声を使う人に多い病気です
声が出にくく、声がかすれる(嗄声)のが症状です。浮腫性声帯や声帯ポリープがあります。これらの疾患は、ファイバースコープにて、容易に診断が可能です。
いずれの場合も良性のものなので、ガンになることはありません。

院長より

喉の痛みを訴えて来院される方は多いのですが、同じ痛みでも、風邪の場合もあれば咽頭ガンの場合もあります。
また、声がかすれるといった症状も、声帯結節のように良性のものが多いのですが、まれにガンである場合もあります。
したがって、自己判断は禁物です。

喉で気になる症状がありましたら、お早めに受診されることをおすすめします。